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……白い肌にバスタオル一枚、足には白いハイヒールのサンダル。
奇妙な恰好なのに、それが変に艶っぽくて、心音が高鳴るのを感じた。
「じゃあ、シャワー浴びてくるから」
心の中を、悟られないよう、声が上擦りそうになるのを押さえてバスルームに逃げた。
冷たいシャワーで、火照った頭と身体を冷やす。
……何が起きていて、何が起きるのか……。
僕自身、はっきりと分かっていないんだ。
なるようにしかならないさ。
複雑に絡み合う思考を洗い流すように、熱いシャワーに切り替えた。
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