『雨』

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いつもは灯してあるはずの、間接照明も消されていた。   「これじゃ、何も見えなっ…」   言葉の途中で、声が詰まる。   突然、背後から、抱き締められて、咄嗟に息を飲んだ。   「意外と……ウェスト細いんですね」   甘ったるい囁きが、柔らかな身体と一緒に押し付けられた。   全身に、ゾクッとした戦慄が走る。
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