序章

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『昔々、ある小さな国に ひとりのお姫様が住んでいました。 お姫様は可愛いらしく、賢く、そして何よりも優しい心を持っていたので国中の誰からも愛されていました。 でも、お姫様は生まれつき言葉を話す事ができません。お姫様が産まれて間もなくこの国に流行った病気にかかり、言葉を話す事が出来なくなってしまったのです。 この小さな国には王子様はいませんでした。その為、いずれはお姫様が女王になってこの国を治めなければなりません。 王様とお妃様はとても心配でした。自分達の娘は言葉が不自由なのです。 ところで、お姫様には二人の男の子のお友達がいました。二人はこのお城から少し離れた土地の村に住んでいました。二人ともとても優れた子供で、そして勇気がありました。 そこでお城では、これからのお姫様の助けになるように、二人の男の子を招き入れる事にしたのです。』
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