~始まりの春~

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「天野こそ、何でここに?」 「あんたバカね~、美紀は部員だからいるのよ」 「そうなのか!?」 「ハィ、言ってなかったですか?」 「初耳だ、二人は仲いいんだな…」 「当たり前じゃん!!美紀と私は親友だもん!!」 「耳の側で大声出すな…」 「二人も仲がいいんですね」 「とりあえずな」 「でも何で美紀は将平と知り合いなの?」 「いろいろあってな」 「そのいろいろを聞いてるんですけど!!」 めんどくさいな… 「荒城さんには不良にからまれてるとこを助けていただいたんです、他にもたくさん助けていただいて…」 「将平が人助け!?珍しい~」 「気まぐれだ気まぐれ」 茜に珍しいとか言われるとなんか腹立つな… 「そういえば美術部の他の部員は?部屋の移動なのに全くいねーし…」 「あんた…、知らないの?」 「何がだよ?」 「荒城さん、美術部は廃部になるんです…」 「はぁ!?何で!?」 「部員が少ないし、実績もないから…、仕方ない話なのよ」 茜は少しつらそうな表情だった。 絵書くのめちゃめちゃ好きだったもんな… 「存続できないか聞いたのか?」 「ハィ、聞いたんですけど…。ダメだそうです…」 天野もつらそうな表情だ…
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