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「将平、もう大丈夫だぞ」
「ふぅ~、押入れ暑いわ…」
「そりゃそうだよ…」
「それより、サンキューな。かくまってくれてさ」
「なに水くさい事言ってんだよ、友達だろ?」
「……そういえばそうだな…」
「そういえばっておかしくない!?」
「探してたな…、俺の事…」
「そうだな、何でかわかるだろ?」
「別れ話するためだ…、きっと…」
「んなわけあるか!!」
「なっ…」
直樹に怒鳴られた、急だから固まっちまった…
「二週間経っても帰って来ない奴を探す理由が別れ話なわけないだろ!?きっと寄り戻したいんだよ!!」
「そんなわけ…、ないだろ…」
こんな根性なしの為に…
「ならそう思ってろよ…、美紀ちゃんがかわいそうだよ…」
直樹は立ち上がり部屋を出ていった。
「悩むのは自由だけどさ、あんまり長いと愛想つかされんぞ?」
バタン
大きな音を立ててドアを閉めた直樹。
どうやら相当怒ってるらしい…
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