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どうすればいいかわからない…
怖いんだ、今までが楽しかったから…
美紀と過ごした日々はかけがえのない思い出だ。
でも…
今美紀と会えば向こうから別れ話を切り出すかもしれない…
もう今までの日々には戻れない…
そう考えると怖かった…
………………
……………
…………
………
……
「ねぇ将平君」
「なに?――ちゃん」
「最近元気ないよ?どうかしたの?」
「……――ちゃんには関係ないよ…」
母さんが死んですぐかな…?
あの時の事はほとんど覚えていない…
「悩み事なら私に相談してよ?」
「……いいよ、それより――ちゃん、友達と遊んできなよ」
「……友達いないから」
「そう…、なら僕と一緒だね」
母さんが死んでから友達がいなくなったんだ…
いや、正確には俺が拒絶したんだ…
一人になりたくて拒絶したんだ…
「僕といるより友達作った方がいいよ」
「でも…、怖い…」
「それならこれあげる、これを僕だと思って頑張って」
……何気に恥ずかしい事を…
ってあれは…
「これかわいい♪ありがとう将平君♪」
「頑張ってね、美紀ちゃん」
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