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バッ
「いつの間にか寝てたんだな…」
今のは昔の俺と…美紀だった…
そして渡した物…
「美紀は覚えてたのか?」
でもそれなら会った時に分かってたはず…
なんで黙ってるんだ?
「俺の勘違いか?」
でも…、これと同じ物を渡していた…
「会って話すしかないか…」
そうすればすべてが分かる。
そして…
「すべてが終わる…」
怖い…、だけど逃げるわけにはいかない…
ここで逃げたらきっと美紀と会えなくなる。
「やっと決心したか…」
「直樹か…。あぁ、決めたよ」
「なら早く美紀ちゃんのとこに行けよ」
「分かってる、ありがとな、直樹…」
「将平にちゃんと礼言われたの初めてだ…」
「もう二度とないからな」
「今言わなくてよくない!?」
「くっ、アハハ!!」
「ぷっ、アハハ!!」
二人で笑った。久しぶりに笑ったな…
「行くよ、俺」
「うん、頑張れよ?」
「あぁ!!」
俺は直樹の家を出た。そして携帯を開き美紀の番号を押す…
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