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「心配しました。でも連絡手段がないので学校に来るのをずっと待ちました。他の子と喋れず一人で待ちました…」
俺がいたから他の友達と喋れていたんだな…
「そして…、その男の子はまた学校に来ました。でも男の子は…、前みたいに笑わない子になってました…」
母さんが死んでから俺は変わったんだ…、人と関わりたくなくなったんだ…
「その男の子と話すと違う友達を作るように言われました。本当は嫌でした…。でも男の子は私を拒絶してました。そして勇気が出るようにとストラップをくれました…」
「これ…、だよな?」
俺はポケットからストラップを出して美紀に渡した。
「ハィ、そうです。そして私は頑張ってクラスの子に話しかけました。たくさん友達を作って、またその男の子と遊びたい…、お話がしたい…。そんな気持ちで声をかけました」
そんな事考えてたんだ…
俺みたいなヤツの為に…
「最初はうまくいきませんでした。でもだんだん仲良くなって…、友達ができました。私本当に嬉しかったです。初めて自分で友達を作れて…」
「よかったな…」
「ハィ、でも…。男の子には会えなくなりました。クラスが変わってしまって…」
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