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学校を抜け出して美紀の家に向かう。
もう二度と通らない道だろう。
ゆっくり歩きながら周りを見渡すと色んな家があった。
大きな家、明るい色の家、和風な家、洋風な家…
こうやって見てると色んな家があったんだな…
美紀と帰ってたらずっとしゃべってばっかりだったからな…
それくらい美紀に夢中だったんだな…
それなのに…、今は隣に美紀はいない…
手放したくなかったのに…
ずっと一緒にいたかったのに…
「オィこらガキ!!こんな時間に何してんだ、まだ学校の時間だろ!!」
後ろから誰かに声をかけられたか…
無駄に正義感が強い奴だ…
「オィ聞いてんのか!?ってお前!!」
「ん…、オッサン!!」
なんでオッサンがここに?
「お前…、今までどこにいたんだ」
「関係ないだろ…?」
「ついてこい、話がある」
「俺にはない、荷物を取りに行くんだ」
「うるさい、いいから来い!!」
「あっ、おい離せ!!」
オッサンに腕を掴まれて逃げられない…
オッサンはお構い無しに俺を引きずってどこかに向かっていた。
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