-回想-

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しかもそのアパートは燃えていた アパートのほぼ全域の居住区は全て炎に包まれている だが俺はひとつの階だけに視線を向けていた その目線の先はただひとつ 炎に包まれていない5階の窓だった 周りの野次馬はただ炎に包まれているアパートだけをみている 消防隊もようやくたどり着いたようで放水を始めたばかりだった すると俺は消火の手伝いで水の入ったバケツの渡しリレーをしている一人の大人からバケツを奪うと 水を頭からかぶり炎に包まれたアパートの中へと突撃していた
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