イレッサ

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イレッサ

肺癌治療薬のイレッサが話題になっていますね。 これはイレッサに重大な副作用の危険性があったのに適切な対応を怠ったとして販売元の製薬会社に訴訟を起こしていたもので、製薬会社と国の責任を認めた一審判決を棄却し、原告側の請求を棄却した逆転敗訴となりました(平成23年11月16日現在)。 なかなか難しい問題がこれにはあります。元々「副作用が少なく効果が高い薬」と思われていましたが、投与例に間質性肺炎例が多く出現し、死亡例が続いてしまいました。 副作用で亡くなった遺族にとっては癌治療の為の薬で死亡する事実は受け入れにくい事かと思います。 しかしイレッサの効果の恩恵を受けた人も少なからずいるのも事実。 薬は時に良薬となりますが、毒にもなります。特に抗がん剤はその副作用もある程度効果が予想されるのものであれば使用が許容されます。 日本は海外で承認された新薬が使用できるようになるまで時間がかかる「ドラックラグ」という問題があります。海外で使われている抗癌剤が日本で使用できないためにその恩恵を受けられない人が居てこれも問題になっていますが、この裁判の結果が今後に影響しそうですね…
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