『赤い糸』

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あの頃 蕾だった 花はもう 艶やかな色をつけた 秋が過ぎ冬を越え枯れ果てた 今の僕を映してる 時間ばかりが無情にも過ぎ 途方に暮れる 瞼の裏に 他の誰かと 歩く君の姿が浮かんで‥ もう2度と会えないような 気がしていた いっそ会わずにいようかとも 張り裂ける胸おさえながら 信じてきたその答えが 今‥ 「会ってくれますか?」 とあなたの手紙 偽りの無い言葉達が 溢れた涙で滲んでゆくよ あの場所へ迎えに行くから 泣かないでおくれ 今日は2人の 1年目の記念日だから お祝いしようよ 強く結んだ糸が 解けずにいた事も 愛される事を望むばかりで 信じることを忘れないで ゴールの見えない旅でも良い 愛する人と 信じる道を さぁゆっくりと歩こう  
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