pink

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…暗い。 …ココハドコ? 闇の中。 青年はうっすらと目を開けた。 口内には鉄の味が充満していた。 全身が酷く痛む。 頭痛もする。 さっき、僕は…。 記憶がこんがらがっていてよく思い出せない。 とにかく、この場から早く抜け出さないと。 本能的に思った青年は痛む腕を動かそうとした。 しかしそれがすぐに無理だと気づいた。 …拘束されてる。 今更になって現状を理解した。 腕を動かす。 ギシッという鈍い音がした。 …無駄か。
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