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そして
「あんた3年前に解散したBIRDMANだろ」
BIRDMAN…。
「ほかの奴らはどこにいる」
ほかの奴?
こいつら僕からそんなこと聞いて…。
「ほかの奴らは?」
男は同じことを聞いた。
だが青年は沈黙を決め込んだ。
誰が君たちなんかに。
ただ軽蔑の意も込めて睨みつけた。
男は青年をみて忌々しそうに舌打ちをした。
「しょうがないねぇ…」
男はもう一人の男に向かって指を鳴らした。
床に置いてあった拷問具を手渡す。
黒く、骸骨の形をした棍棒。
「やって」
一言命令する。
男は軽く頷くと今だなお睨み続ける青年の前にたちはだかった。
そして何のためらいもなく拷問具を青年に向かって振り下ろした。
「…か…ハ……!」
青年は苦痛に顔をゆがませる。
だが男は休むこともなく殴り続ける。
しばらくの間、青年の小さな悲鳴と殴る音だけが部屋中に響いた。
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