雨降り少女

呪文

｢う……嘘をついて………………ご…めんなっ………さぃ……っ｣

女の子に抱きしめられながら謝った

｢私……寂しくてっ……………友達いなくて……あ、雨は……………わた…しの心を見てるようで…………っ………｣

女の子はそっと私の頭を撫で、白いワンピースのポケットから白いハンカチを出し私の涙を拭いた

落ち着くまでずっと抱きしめてくれていた

少し時間が経ってから、女の子は不思議なことを言った

｢雨が降って寂しい時は、空を見上げながら呪文を唱えて。
そうすればきっと、良いが起こるから……｣