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『『さようなら』』
愛していたんだ、本気で。
俺は確かにお前だけを愛している。
振ってしまったこの瞬間もお前を傷つけてしまったこの瞬間もお前を愛している。
もうすぐ俺たちの周りは冬になる。
やがて雨が雪に変わっていく。
いつか春になる頃には、この悲しい思いも雪のように溶けて消えてくれたら良いのにな。
『愛している…この先もずっと……お前だけを愛している。』
去っていく元恋人の小さな小さな背中に。
俺が突き放した小さな背中に。
今さら言ってはいけない愛の言葉を呟く。
『愛してるぜ……、リョーマ‥』
家柄なんて関係なく自由に恋が出来たら、お前を傷つけずにすんだのにな……。
外はもうすぐ白い白い冬に……
ああ、雨が雪に変わる季節がやって来た
†END†
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