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『ふふっ。皆、まだまだだね』
そう言ってレギュラー達の去った方向とは真逆の部室の裏の大きな木の下へと向かった。
そして、その木の下(根本)には、猫の様に丸まっているリョーマの姿があった。
『ふふふっ。越前!!起きなよ??』
そう言い体をユサユサと揺らすと『ん…。』と小さく呻くと漆黒の瞳が少しづつ空いてきた。
『…ふ……じ先輩??』
『そうだよ。ふふっ、もう起きなね』
そう言うと越前は伸ばされた不二の手を払い、
『やぁ……もぅす…こし…。』と、
舌足らずな口で言った。
そんなリョーマの隣に不二は腰を下ろす。
『しょうがないから、後少しだよ??少ししたら起こしてあげるね』
流石の不二もリョーマには甘かった。
『んぅ…。』
そう言ってまた瞳を閉じ始めたリョーマの頭を不二は自分の膝の上にのせる。
『この方が、頭いたくないでしょ??』
ニコリと微笑むと、リョーマは睡魔に勝てなかったのか、対した抵抗もせず、フニャッと笑ってから眠りについてしまった。
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