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「この秀藍高等学校は歴史ある学校で今回で92回の入学式となります。大きな期待と不安を胸に体育館へ入った新入生の皆さん、楽しいこともいやなこともこの高校で経験し、人生の糧にしてください。この広大な敷地と美しい中庭は生徒達の意欲を高めるためにあります。勉学や部活動に励み…」
ここまで聞くと話が終わりそうにないことに気づき光明は辺りを見回した。
受験のとき顔を見合わせた奴の顔も目に入ったが光明は約束の相手を見つけることができなかった。
「これにて秀藍高等学校第92回入学式を閉式致します」
教頭の声が体育館に響いた。
光明が約束の相手をさがしているうちに入学式は終わってしまった。
そしてクラスごとに教室に移動することになった。
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