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朝になった。
目を開けると目の前に血の涙を流す女の顔がある。
「何故怖がらない?何故出ていかない?」
頭に直接響くような声が聞こえる。
妄想の幻に幻聴がプラスされた朝の目覚めは最悪だ。
「な、何?そんな顔をしたって怖く無いわよ!」
幻聴は無視だ。そこには何も無い。だから奴の額にヘッドバッドをしたって構わない。
それに、俺は気分が少々悪い。
「ひっ!」
幻聴がまた聞こえたが何も当たらない。
自分の煩悩に呆れながら朝食を済ませて制服を着て学校に行く。
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