学校での一時

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ああ、そうか。 「また、妄想が原因の幻聴か。」 納得だ。ったく、妄想は程々にしないとただの変人として通報されるってのに、ちゃんと自分を管理しないといけないな。 それにしても、心の中で美人に話し掛けられたいと妄想するにしたって内容が昨日の事とは悪趣味だな、自分。 そう考えながら誰もいない教室で寝る自分を早く実現する為に足を早めた。 ああ、足も痛いが腰も痛い。 俺も歳をとったなあ。 齢15、後少しで16か~何て馬鹿な事を考えていたら教室に着いていた。 ガラッ! ためらい無しに戸を開いた。案の定、俺が一番乗りだった。 俺は自分の席に着いて筆箱を机の棚に、鞄を鞄下げに引っ掛けた。 イスに座り机に両腕を枕にして突っ伏し、軽い眠りについた。
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