46980人が本棚に入れています
本棚に追加
/420ページ
カッカッ!
足音が聞こえる。
「何であんな話しをしてんのよ。あんたは!」
「仕方無いだろ?レッドの活躍を広めて有名になりたいじゃないか。」
どうやら先程の奴等が、俺が完全に寝ていると思ってこちらに来て話しを始めたようだ。
若干、疑問に残りそうな内容が有ったような気がするが今は眠い。
「あんたねえ!そんなんだから責任感が無いって言われんのよ。」
何処か余所でやれ。
小声で言い合っても近くだと聞こえるんだぞ。
「え~それじゃ、何処でお・・・レッドの活躍を広めたら良いんだ?」
ん?今、俺と 言いかけたのか?
どうでもいいか。まさかのレッドの正体が同級生なんて事は漫画の中だけだ。
そう結論付けて俺は意識を手放した。
「そんな考えだから駄目なのよ!こんな事で正体がバレたらどうすんの?」
「バレないようにお前がフォローしてくれているから大丈夫だ!」
「何が大丈夫なのよ!」
そんな会話がされていたのだが、このクラスで誰一人としてこの会話を聞く者がいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!