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正直、授業は最悪だった。
真面目に聞き、黒板に書かれた内容を書き写すが、一文字書く度にピクピクと微妙な痛みが走った。
教科書のページを捲ればズキンと擬音になりそうな痛みが手首から肩にかけて走った。
移動教室は、最悪だ。登校中は耐えられた痛みが再び襲ってくるのだから。
危うく、火付きのアルコールランプを倒しそうになった。倒れそうになった向きは、俺がいる場所だった。
昼飯は、一人で食べた。誰かと話している途中に筋肉痛で悲鳴を上げたらどう言いわけすれば良いか解らなかったからだ。
そんな俺と筋肉痛との無言試合の果てに勝利した俺は、特に宿題を出されていない為、このままアンタレスへと行こうと思っていた。
ああ、早く休日にならないかな。
そんな事をバイト開始2日目で考えてしまった。
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