特殊?任務

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敢えて悪とか正義とか区別せずに正直に思う。 自分も含めて気違いだとな。悲しいがな。 「自覚してる分まだ他の方よりましですよ?」 出来れば「貴方はまだまともですよ。」という否定の言葉が欲しかった。 「さて、自己紹介しましょうか。私の名前は佐藤美菜。この保育園の園長です。」 園長か、そういえばまだ顔を見ていなかった。 声のしている方向を見る。 外見は30代前半、下手すりゃ20代後半に見える肩までの長さで切り揃えた優しそうな笑顔をした女性がそこにいた。 「さて、これから貴方がする仕事の内容を教えるわ。」 本題か。内容は何だろうか? 「貴方にしてもらう仕事はズバリ、交通安全教室の悪者役よ。」 ん?耳が遠くなったか?もう一度聞こえう。 「何度言っても変わらないわよ。交通安全教室の悪者君。」 本気で耳鼻院を探すかこの人に脳内外科を紹介すべきか? 「あらまあ、失礼ね。・・・・減給するわよ。」 俺には耳鼻院が必要のようだ。
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