見えぬ敵

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「優一、そんなに窓から出ると、危ないよ……」 愛は、優一に注意した時だった。 「!!?」 今、何かが感じ取れた。 人間の気配ではない。 まるで、歪なほどに強大な魔力。 優一は外の辺りを見渡す。 「ねぇ……優一……」 「……俺もお前も発していない。」 「まさか……魔術師が?」 周りに聞こえないように話すと、その力はなくなった。 「………優一……。」 「…帰りは一緒に帰るぞ。いいな。」 「うん。」 「後で、光種族について教えろ。」 「わかった。」 優一は落ち着きを取り戻したが、睨むように外を見続ける。 だが…… 「は?あいつも転校生…?」 「なんか仲良くない?」 「なんでも、あいつにしか話さないみたいだよ~。マジないわぁ~。」 「なんかムカつくよね~。それ~。」 廊下から聞こえてくる話してる内容にため息をついた。 そして席につく。 今日1日のホームルームが始まる。
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