見えぬ敵

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放課になると、愛は一つ、真っ白な無地の紙を出した。 隣には優一がいる。 「光種族について、どこまで知ってるの?」 「属性強化の昼夜。人工太陽。光の反射とかだな……」 優一は、太陽と月、人の絵を紙に書いた。 「そして象徴は朱雀。鳳凰などを司る。回復魔法が使える。」 優一は知ってること全てを書き出していく。 象徴も、基本的から難しいことまで知っていた。 「約、半数が聖職者だろ?詳しいことはノイズだらけだ。」 「私達、光種族は、都市に魔力が行き渡るため、人工太陽を形成。王祖の杖は象徴の朱雀と鳳凰。代表石は光を示すダイヤモンドとシトリン。」 「体質は?」 「光に関する全て。半数は解明されずにいる。けど、光を吸収したり、透過させたり、反射を自由自在に操るの。」 愛は矢印を書いて、光を説明する。 「どんな効果がある?」 「光の吸収は属性強化。透過は夜に身を隠せるもの。反射は……ここからは、なにも教えられてないな……」 「愛はできるの?」 「あはは……。これは過酷の試練を受けたものだけが発動できる特殊魔法。私なんか、これを知るだけで精一杯。」 苦笑いをすると、優一はあまりいい表情は浮かべようとしなかった。 「っ…―!」 優一は突然苦しそうにすると、咳が出始めた。 「だ、大丈夫?風邪…?」 「ゲホ……平気だ……。」 「それなら……いいんだけど……。」 チャイムが鳴る。 急いで授業の支度をする。
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