見えぬ敵

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「…」 木に、一つの大きな影があった。 「…そんなに妬ましいの?」 「当たり前じゃないですか。ずっと長年思い続けてきた人が、こうも簡単に闇種族に好意を持つなど…」 「大人気ないわね。あんな罪人の何がいいのよ。」 「そのことは言うな。私は、少し我慢ができないのだ。」 冷たく見下す目が、優一に向いていた。 「好きにしなさい。」 影は消える。
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