後悔という名の一歩道

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しかし条件をのんだと言っても不安な事が一つあるな。 コイツ俺の名前を聞いて承知したと言ったわりには一度も名前を呼んでないんだよな。 だから今の心得たという言葉も怪しい。が、疑ってばかりじゃいかんな。 「まぁとりあえず一つ目の要求を叶えてやるよ。」 一つ目、私は夜行性だから暗幕をかけてほしいという要求。 【大丈夫なのか?】 「完全に覆う事は出来ないがカゴの上に新聞紙敷いといてやるよ、そうすりゃ少しは光を遮れるしな。」 俺たち人間が無理やりこんな所に連れてきてるわけだからな、少しくらいは要求を聞いてやらないとバチが当たるというものだ。 それに上に新聞紙敷く位なら大丈夫だろう。 【うむ、感謝するぞ少年よ。】 「気にするなよ。」 店内放送で開店のアナウンスが流れ始めた。 …………。 …………。 まだ開店してなかったのか……。 もはや俺の精神力はゼロに等しい。 今からさらにお客さんとここの動物たちの相手をするかと思うと……。 「勘弁してくれよ。」
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