後悔という名の一歩道

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今ならフクロウお求めやすく、なんと69,800円となっております。 うん、少なくとも俺には無理。 全然お求めやすくないから。 【私にはお金というものの単位がいかほどなのかよく分からないがそんなに私の値段というものは高いのか?】 「ああ、かなり高いね。たとえ買うとしてもすぐには無理だな。」 【それは残念だ、少年に買われるなら私は嫌ではないのだが。無理は言うまい。】 やっぱり会話が出来る人間に買ってもらう方が動物にとっても嬉しいらしいな。 そりゃそうか…。 俺もこいつを買うのは嫌ではないのだが、最低でも2ヶ月以上は待ってもらいたいな。 「まぁ待っててくれよ、前向きに考えてみるさ。」 俺は手を止めていた作業を再開する。 しかしフクロウか……。 うちの親はなんて言うかな…。 まぁその辺は大丈夫だろう。俺の金で買うわけだし、世話だって俺がするんだ。と言うよりは世話は俺にしか出来ないだろうな。 いや、買うと決まった訳でもないのに何を悩んでるんだ俺は……。 これが同情というものなのだろうか、こんな悩みを持っているフクロウが少し可愛いく思える、実際話してみるとさほど可愛いもんじゃないね。 喋り方がじじくさいというか何というか………見た目は可愛いんだけどな。 しかし7万近くするフクロウを買う人なんて居るのか? と言うよりは値段に関係なくフクロウを買う人自体居るのだろうか? まぁ好きな人は買うんだろうけどさ。 「買ってもらいたいならお客さんに愛想を振りまいてみればどうだ?」 【いや、別に買ってもらいたい訳ではないのだよ。】 「あん?そうなのか?」 【ああ、此処にいると他の動物達がいるからそれほど退屈しないのだよ。しかし、人間に買われてしまっては私は1羽だけになってしまう可能性がある。】 なるほど、落ち着きはらってる奴でも暇なのはキライなんだな。それで話せる俺に買えないか聞いてきたわけか。 まてよ………。 「なぁ、ちょっと気になった事があるんだが聞いていいか?」 【うむ、構わんよ。】 「今更なんだがお前他の動物と何で話が出来るんだ?」 【??】 首を綺麗に90度傾けやがった。コイツもこういう時の行動は人間と一緒なんだな……。 「いや、??じゃなくてさ俺が入ってきた時に他の動物達を静めてくれただろ?」
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