後悔という名の一歩道

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うわっ‼ 本当だ、うじゃうじゃいる‼ ハムスターだったけどな。 「お前一緒に住んでる仲間を食いたいと思ってるのか。」 ケースに入ってるハムスターたちが一斉にエサのキャベツを頬ばるのを一時中断しこちらを向いた。 今ハムスターエリアの時間が止まっている。 うわぁ、この光景おもしれぇー。 【ネズミに変わりはあるまい。ゴールデンハムスターあたりがちょうどいいサイズだな。】 まぁ確かにフクロウの大きさから言えばゴールデンハムスターがちょうどいいだろうが。 「頼むからある日ハムスターが一匹減っていた。なんて事は勘弁してくれよ。」 【はっはっは、冗談に決まっているではないか。】 ゴールデンハムスターを食いたいと言っていたお前の目は本気に見えたがな………。 まぁとりあえずやっておいたほうがいいだろうな。 「おい安心しろ、冗談だってさ。」 すると一斉にハムスターたちの時間は元に戻った。 こうしとかないといつまでもハムスターたちの時間は止まったままだろうからな。 【やべぇ、オイラ今度から脱走するの止めよう。】 ああ、そうしろ。じゃないといつか食われるぞ。 ん? いや、そうでなくても脱走するな 【良かったではないか、ハムスターの脱走を止めさせる事ができた。】 「そりゃ結果論だろうが、それに脅して押さえつけてちゃろくな事にならないぜ、良いしつけとは思わん。」 これは俺だから言える事か?普通の人は動物と話せないからな、脅すかエサで釣るかかな? 【ところでやはり生きたネズミは無理かな?】 あー、ハムスターの事があってすっかり忘れていた。 「すまんがちょっと無理だな、でも生きていようが死んでいようが肉には変わりはないだろう。」 【いやいや、この中に居ると体がなまってしまってな、たまには思いっきり体を動かしたいのだよ。】 そういう事か。 それ位ならなんとかなるか、フクロウは無音で飛べるからな。 「まぁ近いうちに運動させてやるよ。」 【ほぅ、それは本当かな?】 「ああ、その代わり条件をだすぞ。飛び立った後は必ず俺の所に帰ってくることと俺の指示に従うことだ。」 【ふむ、それ位ならおやすいご用だ。心得た。】 実に物分かりがよくてたすかるね。
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