第二章

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二人は戦災孤児だ 先の戦で親を 家財を無くした そんな二人がたまたま出会ったのは必然だったのか…それとも とにもかくにも貞はその時、萩に惚れた 行く宛てもなかった二人はこの廃寺で住み始め、毎日畑などから盗みを働き生きてきたのだった その日から貞は萩の妻(自称)として毎晩体を重ね 彼に仕え生きてきたのだった 一方、萩は料理など不得意で専ら盗みを働き日々の糧を手に入れてきていた
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