第三章

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黄河の住処にはサクラがいた 「それは、孔明の妻…なんだい?そんなので良かったのかい?」 相変わらず煙管を吹かしながら彼女は園に近づく 「で?此奴をどうするんだい」 彼は言い放った 「妻にする」 「え?」 彼女は耳を疑った 「安心しろ 孔明のようにはしない」 そう言われても…いくら優しくても彼は鬼だ 人外に身を捧ぐ気はない 助けを求めサクラを見る…が 「契約の対価だもんねぇ アタシが口を出すことじゃないよ」 絶望感が身を震わせる 「安心しろ 黄河は殺生は嫌いだ」
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