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女は続ける
「お前が天下を取りたいという念は十分わかる
そこで私はお前に手を貸したいのだよ、平坂孔明?」
「お前は誰だ?魑魅魍魎か?」
真っ青になりながら彼は訪ねた
「あははは」
甲高い声が響く
女は暫く笑うと答えた
「私はいろんな名がある
でも、今はサクラと言っとこうかねぇ?」
そして長い煙管を銜え続ける
「私は魑魅魍魎なんてモノじゃないよ
ただの暇人さ
たまに、こうやって目に付いた奴に手を貸してる、それだけさな」
フゥっと煙を吐くと彼女は再度聞いた
「お前は世界がほしいか?」
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