第一章

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女は続ける 「お前が天下を取りたいという念は十分わかる そこで私はお前に手を貸したいのだよ、平坂孔明?」 「お前は誰だ?魑魅魍魎か?」 真っ青になりながら彼は訪ねた 「あははは」 甲高い声が響く 女は暫く笑うと答えた 「私はいろんな名がある でも、今はサクラと言っとこうかねぇ?」 そして長い煙管を銜え続ける 「私は魑魅魍魎なんてモノじゃないよ ただの暇人さ たまに、こうやって目に付いた奴に手を貸してる、それだけさな」 フゥっと煙を吐くと彼女は再度聞いた 「お前は世界がほしいか?」
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