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四季恋想香
覚えていますか?
あの一年…
この桜…
また咲きました
短いようで…
長い四季の中で
初めてあなたを
愛して…別れた……
桜はあの頃より 大きくなりました…
あなたと出会った 桜の下
見守る 小さな 桜の樹の下
優しく 笑った あなたが 眩しくて
憧れは 今も 初恋のまま…
桜が散る 花びら舞う
優しく 抱き寄せ
花びら越しの kissは
甘い 甘い 淡色の恋味
抱き締め合った あの夜
初めて 捧げた 波音に抱かれ
あなたの 情熱に 溶かされて
夢現の中 私の中で 燃え上がる…
向日葵は太陽へ 花びら燃ゆ
激しく 繋ぎ合わせて
全てを脱いだ 陽炎
熱く 熱く 輝いた情恋
あなたと歩いた 紅葉舞う道
不思議と 感じる セピアの境界線
思い詰めた 顔の あなたは 遠くて
近い距離で 今は 触れれないまま…
紅葉が落ちる 色淡く褪せて
触れれない 距離感
花びら越しの 背中は
淡く 淡く 寂しく枯れたまま
あなたと別れた 白夜の世界
見つめた 小さな 雪月花
悲しげに 笑った あなたを 愛しくて
想いは 今も あの頃のまま…
…な、の、に…………
雪が降る 雪月花寂しく
月明りと 悲しげに揺れる
白夜の雪に 去り行く
儚く 儚く 白色のお別れ…
涙は冷たく また春が来ます
雪は未練のように 残ったまま
でも時は立ち 一年前はあなたがいたのに
今隣りに いない あなたの影
涙が止まらないのに 早い季節の産声か…
越えて来た 花びらに
想い 儚く…
四季に咲く 花びら歌う
優しく 切ない
花びら越しの 恋は
甘く 苦い 淡色のラブレター
わたしの掌 一枚の花びら
若い大樹の 淡い想いの乗った言の葉…
-幸せに-
今もまだ 大切に刻んだまま…
わたしは桜の樹の下 歩き続けます……
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