235人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんやそれ…
よっしゃ、わかった。
じゃあ次もう一回ゲームして、俺が勝ったら今までのデコピンやったるわ。」
「いいぜ。」
「そのかわり、もし浦正が勝ったら俺のゆうこと聞いてもらうで」
蓮次の言葉に俺は、
ガッツポーズをしてみせる。
「お前が負けたら何でも言うこと聞いてやるよ。その代わり、俺が負けたらちゃんと今までの借りをつけて貰うぜ。」
なんだか話がおかしな方向に行ってるなぁ、と思いながらも俺は、蓮次からコントローラーを受け取った。
「じゃあ行くで。」
コンテニューを押した蓮次は早速得意な合わせ技を繰り出してきた。
「フフフ。
何度も同じ事が通用すると思うなよーっ」
ドカッ
バキバキ
「あーあ」
残念そうな蓮次の声。
俺の画面には
WINNERの文字。
「…初めて浦正に負けたわ」
最初のコメントを投稿しよう!