フランの過去

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ミユウ「あっ、着いた。ここが、あたしの部屋」 一般的な中学生にはもったいない位、大きな部屋のつもりだったのか、自慢気に言ったのだった。 フラン「庶民的な部屋ね」 馬鹿にされるとは、思ってもいなかったので、びっくりしつつ、少しムカついたらしく、少し怒ったのだった。 ミユウ「うるさいぃ!住ませてあげるんだから、文句言わないの!」 フラン「まっ、いいわ」 さすがのフランも、住ませてもらえなくなるのは、キツいので、あっさり引いたのだった。 ミユウ「ねぇ、フランって、なんでしゃべれるようになったの?ただの、ウサギのぬいぐるみなのに?」 さっきから気になってたみたいで、思い切って聞いてみるのだった。 フラン「…あのね、わたくし、ウサギになる前は、フランスのお姫様だったの、それで何でか知らないけど、魔法で、ウサギのぬいぐるみに変身しちゃったの。それで、気付いたら、あなたのお家の前にいたのよ。」 ………………………? よく理解できなかったが、その場しのぎで、適当に返してみたのだった。 ミユウ「そぉなんだぁ。んで、いつになったら戻れるの?」 フラン「分からないんですの」 少し考えてて、何かが、分かったらしくこっそり聞いてみるのだった。 ミユウ「じゃあ…使えるの?」 フラン「何がですの?」 ミユウ「えっ、あっぁぁ、あれだよ。」 なかなか言わない美柚羽にキレ気味なフランがいるのだった。
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