生と死は紙一重

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「死んじゃえ」 「いきなりだな」 「死ねよ」 「もろ精神攻撃かよ」 「死ねばいいのに」 「優しくても棘があるよな」 「朽ち果てて」 「意味は同じだよなそれ」 「焼け死ね」 「怨念が込められてない?」 「自殺して」 「願望かよ。そろそろ泣いていいかな?」 「永眠しなよ」 「今なら涙を流して眠れそうだよ」 畳三畳半の部屋に卓袱台一つ置いて、僕と彼女は言葉のキャッチボールをしている。 彼女と出会ったのは単なる引っ越しミスによるもので、引っ越し先には既に住んでいた者がいた。それが彼女だった。 変更するにも既に荷物は届いてるし、今更また移動なんて余計な金と時間がかかるだけだった。 そんなこんなで彼女と同居生活になったわけだが。 なんだかんだ流れで付き合い始めた僕達。これでも幸せな毎日を感じている。 「喉乾いたんだけど」 「あれだけ喋ればね。そこにお茶があるだろ」 「炭酸が飲みたい」 「炭酸ね。どうぞ」
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