*予感*

20/24
前へ
/42ページ
次へ
「うん。この間のことは、気にしてないって。」 「寂しい思いをさせて、ごめんだって。」 「もう、メールも来ないかと思ってた。何か、私って単純。」 知佳はそう言ってまた笑った。 "寂しい思いをさせてごめん"...そう思うなら、本当にそう思うなら、何かを捨てて見せるくらいのこと出来ないの? 言葉だけなら、誰にだって言える。 知佳の『想い』を思うと、口には出来なかった。 今はまだ、彼女の『安心』を、壊せない。 そう思った。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加