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「知佳、幸せ?」
私は、何となくそう聴いてみた。
「良いことばっかりじゃないからこそ、ちょっとしたことでも、大きな幸せに感じれるよ。」
「だから、幸せかな。」
彼女は、何となく言った私の言葉に、迷うことなくそう答えた。
「そっか。でも、ひとつだけ。」
「知佳が幸せや彼の温もりを感じてる時に、寂しい思いをしてる誰かがいることは、忘れないようにね。」
「それは..解ってる。」
知佳だって、解ってるのは十分知ってるけど、でも、踏み込み過ぎて欲しくなかった。
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