故郷(過去編)~ハッチ~

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黒い服の男はDDレモンを飲みながらハッチの前から立ち去る。 ハッチ「ありがとうございました!またどうぞ!」 それからしばらく客が来ず夕方になり今日はもう帰ろうとした時だった。 黒い服の男「…俺が見えるか?」 突然ハッチの目の前に現れた午前中DDレモンを買った黒い服の男。 ハッチ「!!…あ、お客さん!どうしたんですか?」 黒い服の男「…話がある」 重く冷たい表情で言う。 ハッチ「話ですか?なんでしょう」 黒い服の男「俺は人を探している。銀髪で白いワンピースを着ている女の子なんだが…知らないか?」 ハッチ「う~ん、それだけじゃさすがに分からないですねぇ…銀髪の人やワンピースを着ている女の子はここにはいっぱいいますからねぇ」 ここキング大陸には人口の三分の一がいると言われそのほとんどが都であるミシマに集まる。 黒い服の男「…そうか、分かった。邪魔したな」 そう言いまたハッチの前から立ち去ろうとする。 ハッチ「あ!お客さん!名前はなんて言うんだい!」 慌てて叫ぶハッチ。 黒い服の男「!……ナリアキ」 去ろうとするところを立ち止まり答えた。 ハッチ「ナリか…なんか分かったら伝えに行くよ!どこに行けばいいか教えてくれ!」 ナリ「…」 何も言わず1つの小さな紙を投げ渡す。 ハッチ「お、おっと!(汗)」 落ちそうになるのを慌てて取り中身を確認するとそこには[天文台]とだけ書かれていた。
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