133人が本棚に入れています
本棚に追加
勝哉は戸惑いを隠せなかった。まさかこんな高校に来て野球の話が出てくるとは思えなかったからだ。だがそれ以上に、あおいの言葉に妙に引っ掛かる・・・。
(何だろう・・・。あっ、確か・・・)
そして勝哉はあおいに聞いてみた。
「なぁ早川、確かボクと一緒にって言ったよな。もしかして野球をしてたのか?」
「うん、姫野中でピッチャーをしてたんだ」
「へぇ、こりゃ驚いたな。女の子が野球をね」
「なに?女の子が野球をやっちゃいけないの!」
あおいが思わず声を荒げた。勝哉はゴメンゴメンと謝り
「いや、頑張ってるんだなと思ってね。話を戻すけど、俺今野球にあまり興味が湧かないんだよね。だからさ、他の人を誘ってくれない?男は俺以外にも少しはいると思うぜ?」
するとあおいは驚いた様子を見せる。
「えぇっ!そうなの!ぜひボクの球を受けて欲しいなって思ったのになぁ・・・」
「あれっ、ボクの球を受けて欲しいって、まさか俺のことを知ってるのか?」
最初のコメントを投稿しよう!