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そこからおよそ5分ほど、勝哉の記憶はあやふやになっている。そして勝哉が我に返った時には、他の部員に体を押さえつけられていた。その目の前では零次が血を吐いてうずくまっていた。
この騒動のあと、勝哉は監督から退部を言い渡された。しかし勝哉は異論を唱えることもなく、野球部だけでなくあかつき中学からも姿を消した。
勝哉の野球に対する思いはあかつきでの2年間の間にすっかり冷めてしまっていた。自分のことを評価してもらえないのに、なぜやるんだ?何の為にやるんだ?誰の為にやるんだ?もうあんな思いはしたくない・・・。
勝哉の心は弱り切っていた。そして勝哉は野球から遠ざかっていった。
そのまま月日は流れ、勝哉は高校生活に入っていく。
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