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―――ちょっと。
肩を叩かれた。気づくとすでに昼だった。
昼食の時間。上司かと思い私は振り向いた。
数人の同僚だった。
「いい定食屋を見つけたんだ。食べに行かないか。」
なぜ、私を誘うかわからない。
私はいつも一人いなくなり、
適当な昼食を済ませてから、
誰とも会話をすることなく仕事に戻るのだ。
当然、断る。
「なんだ、どうかしたのか。今日はつれないんだなあ。」
今日、は。
とはいったいどういうことか。
私がまるでいつも一緒に行動しているような口ぶりだ。
私がおかしいどころか、周囲もおかしい。
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