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モノクロパラレル
もしも…
なんて考えてた
灰色に染まった町並みと
灰色に染まった心は
涙流れない時止まりの世界
モノクロパラレル
そこにあるのは
大切な人と
大切な思い出
何もない人形は僕
何も分からない素振り
何時まで逃げる気？
抱き締めている自己愛
慰めてるのはモノクロヴィーナス
作った箱庭
そっと蓋をする
涙はもう出ない
だって君は今隣りにいる
でも―
君をﾞ愛玩具ﾞにしたくないから
恋わす為のﾞ魔法ﾞは紡がない
魔術師は
作った世界を過去に置く
そして開かずの間に入る
ﾞ今まで見ない振りして御免ﾞ
その鍵で
その扉を開ける
さあ話そうか？
相棒…
俺はお前を受け入れるから
だからもうﾞ愛ﾞを恐れない
モノクロパラレル
そのﾞ玩具ﾞは
過去に置いて来たから
隣りの君に約束するよ
―待っていて―
魔術師はそのまま
扉の向こうへ消えて行く
残されたのは
ﾞモノクロパラレルﾞ
灰色の過去が詰まった
慰めのﾞ愛玩具ﾞ
戻らない闇の中で
淋しく
モノクロヴィーナスの
歌声が鳴り響いていた
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