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月夜の歌
夜…
冷淡な 温もり
月…
一途な 想い
朧…
迷子の 優しさ
星…
刻まれた 記憶
重なる 煌めき
深淵の奥で根付いた 灯
追憶の痛手
光明の朝 煌めき眩しく
月は隠れて 哭いている
全てが露呈した 見えない太陽
理<みち>を教えない蒼
月は夜に抱かれ理<みち>を照らす
冷虐な檻も 寂れた鎖も
その美しき太陽さえも
月の涙を映さない
ただ夜だけが知る月
優しく抱いたまま眠る
そして……
初めて咲いた 月光の歌
追果の寂れ
紅葉の朝 くれないの絵具
夜は眠って 身を隠す
全てを否定した 消えない太陽
過去を救えない紅
夜は月を抱いて過去を包む
慕情の大鎌も 触れない天使も
その悲しげな太陽さえも
夜の笑顔に気付かない
ただ月だけが知る夜
優しく微笑んだまま眠る
そして……
初めて晴れた 晴夜の歌
朧に隠れた月 それでも優しく
星を飾った夜 それでも哀しく
追憶の星を 否定しない月と
迷子の朧を 隠さない夜の
新星の記憶は 刻む事を止めない
何も見えない夜 何も光らない月
月夜なら 素直になれる
…月夜の歌…
月は夜に抱かれ理<みち>を照らす
冷虐な檻も 寂れた鎖も
その美しき太陽さえも
月の涙を映さない
夜は月を抱いて過去を包む
慕情の大鎌も 触れない天使も
その悲しげな太陽さえも
夜の笑顔に気付かない
月夜が描いた世界は導く
痕無き涙声も 深遠の言葉も
その綺麗な下界さえも
月夜の歌を知らない
ただ月夜だけに流る声
優しく奏でたまま眠る
そして……
これからを歌おう 月夜の歌を…
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