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「ぉー…キレイになった。」
2匹を連れて帰り、雨に濡れた身体を
温めるためにお風呂に入れた。タオルで
優しく拭き、ドライヤーで乾かす。
子猫は黒い毛並みがつやつやになり
子犬の方も毛がふわふわで2匹並ぶと
まるでぬいぐるみの様だ。
「きゅ…くぅー…」
「ぉ。お前やっと鳴いたな~」
今まで震えているだけだった子犬が
允浩を見上げて小さくはあるが
初めて鳴いた。允浩は子犬を抱き上げると
子猫はよたよたと允浩に近づき
擦り寄った。
「みぃー…」
「2匹同時に飼うのはキツイなぁー」
―ピンポーン…
「…この時間にお客…」
―ピンポンピンポンピーンポン♪
時刻は夜11時。こんな時間に?っと
言おうとするがその言葉はインターホン
の音に掻き消された。允浩はお客の正体
が分かったため、ドアに向かって叫んだ。
「開いてるから入れよ。有天!!」
。
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