第1話

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―ガチャ… 「無用心だなぁ~。 俺じゃなかったらどうすんだよ。」 扉を開けて入ってきたのは大学の 友人、有天。甘いマスクに甘い声で 大学ではモテモテな奴。靴を脱いで いると足元にとてとてと歩いていった 子犬の存在に気づいた。 「きゃん。」 「何だこいつ!!超可愛いーッ!!!」 「さっき拾ってきたんだよ。」 「ふわふわ~!わたあめ見たいだな!!」 あまりの愛らしさに興奮しながら 目の前に座っている子犬を抱き上げる。 抱えたまま允浩の前に胡座をかいて 座った。頭を撫でたり耳の後ろを 触ったりと有天は子犬に夢中だ。 「みぃー」 「ん?ぅわ!!その猫もか?」 「そう。ゴミ捨て場で鳴いてたから 2匹拾ってきたんだよ。」 「美猫だなぁー…。」 「だろ?」 允浩が頭を撫でると子猫は 気持ちよさそうに瞳を閉じた。 「なぁ。この子犬貰っていい?」 「いいよ。調度有天に相談しようと 思ってたんだよな。お前犬好きだし。」 「子猫はすっかり允浩に 懐いてる見たいだしな。」 胡座で組んである允浩の足の間では 喉をゴロゴロと鳴らしながら 気持ちよさそうにしている子猫。 子犬も有天の腕の中で嬉しそうに 尻尾を振っていた。 。
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