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―ガチャ…
「無用心だなぁ~。
俺じゃなかったらどうすんだよ。」
扉を開けて入ってきたのは大学の
友人、有天。甘いマスクに甘い声で
大学ではモテモテな奴。靴を脱いで
いると足元にとてとてと歩いていった
子犬の存在に気づいた。
「きゃん。」
「何だこいつ!!超可愛いーッ!!!」
「さっき拾ってきたんだよ。」
「ふわふわ~!わたあめ見たいだな!!」
あまりの愛らしさに興奮しながら
目の前に座っている子犬を抱き上げる。
抱えたまま允浩の前に胡座をかいて
座った。頭を撫でたり耳の後ろを
触ったりと有天は子犬に夢中だ。
「みぃー」
「ん?ぅわ!!その猫もか?」
「そう。ゴミ捨て場で鳴いてたから
2匹拾ってきたんだよ。」
「美猫だなぁー…。」
「だろ?」
允浩が頭を撫でると子猫は
気持ちよさそうに瞳を閉じた。
「なぁ。この子犬貰っていい?」
「いいよ。調度有天に相談しようと
思ってたんだよな。お前犬好きだし。」
「子猫はすっかり允浩に
懐いてる見たいだしな。」
胡座で組んである允浩の足の間では
喉をゴロゴロと鳴らしながら
気持ちよさそうにしている子猫。
子犬も有天の腕の中で嬉しそうに
尻尾を振っていた。
。
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