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~100年後~
ある小さな村
ズドォーーーーン!!
地震のような大きな音が鳴り響く。
「ぐぅらぁぁぁあ!!とっとと金払わんかぁぁい!!」
大きな顔が怒鳴りつける。
「だぁれのおかげでお前らが魔獣の被害を受けず平和に暮らせてると思ってんだ?あぁ!?この俺様のおかげだろがぁぁぁぁぁあ!!!!」
この怪物はガーゴイル。
本人いわくこの村を守っている心優しき魔獣。
一人の老人が叫ぶ。
「ちょ、ちょっと待って下さいょ、お金なら先月払ったじゃないですか!それに今月分はまだ一週間も先じゃないですか!!」
この老人は村の村長。
一昨年まで村を魔獣から守っていたが負傷してしまい、その弱みに付け込まれ今はガーゴイルのいいなりになっている。
「今月は村にやって来る魔獣が多かったんだ!!それなりの仕事はしたんだ、それなりの報酬はもらわんとなぁ~。だから今月は一週間早める!!」
そう言ってガーゴイルは暴れまわる。
ズドォーーーーーン!!
ズガァーーン!!ゴォォ!!
「さっさとださんかぁぁぁぁあ!!」
「そ、そんな無茶苦茶じゃ・・・」
「んだと?テメェこの俺様に文句言いやがったな?この老いぼれが!!くたばれぇぇ!!」
大きな拳が村長目掛けて振り下ろされる!
「待てぇぇぇぇえ!!」
「・・・んあ?」
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