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「………いた」
追いかけたはいいが、詩歌の逃げ足が早く、追いつけなかった
どこに行ったかいくつか検討はついたが、取りあえず一回家に行き詩歌が帰ってきてないか確認しにいった
でも家にはかえってなかった
俺はすぐに詩歌がここにいることを直感した
「やっぱりここにいたな」
「暁羽…」
「ごめん、もうちょっと場所考えるべきだった。ほんとごめんな??」
「ううん、僕も悪いから。暁羽と久しぶりにちゃんと話せた気がして、舞い上がっちゃったんだ」
夕日が詩歌の顔にあたり、綺麗な詩歌の顔がより魅力的に輝いていた
「……なんでここ、分かったの!?」
少し黙っていた詩歌がきいてきた
「そりゃ、ここは俺たちが結ばれた場所。俺たちにとっての、特別な場所だから…。そうだろ??」
「……うん」
詩歌は俺たちが恋人になった公園のブランコにのっていた
俺はあいていた隣のブランコにのり、あの日のことを思い出していた
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