消えない傷

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「5歳の誕生日が楽しみだな」 慶治は微笑みを見せながら口にする 「えぇ5年後の魔力検診でどれだけの魔力が測定できるか心配ですわ」 里沙の顔からは微笑みが消え心配な表情に変わる 「大丈夫だ、俺たちの息子達だいい結果に決まっている」 「……そうね」 里沙は何かを感じていた。 自分が生んだからだろうか弟の優騎には何かを感じたが兄の椿には何も感じなかった。 まだわからないが嫌な歯車が動きだしたのを感じていた。
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