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「あぁ本当だ。どうしたんだ?」
「うん……僕…………お母さんが怖いの」
椿は慶治にそう言う。
「何か、優騎と違って僕と話すときとか雰囲気が違うんだよ」
両手で体を抑え震える椿の頭を手で撫でる慶治
「椿、お前は九條家の跡取りなんだ。それなのに母さんが怖いじゃあ務まらないぞ」
頭を撫でながら慶治は話していく
「今日の測定ですごい結果を見せればいいんだ。俺達、九條家の司る炎を宿して、魔力がそこそこあればいいんだからな」
「うん!!!!」
優しい父により椿は元気よく返事をする。
この後の悲劇を知らずに仲良く話す親子
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